こんにちは人事の夏沢です。
企業人事の本音と現実をテーマとしたブログです!
現役の企業人事マネージャーでありまして、就活、転職、研修、人事制度、給与、社保、労務などの切り口で役立つ情報を書いていければと思って開始したブログですが、書いているうちに我ながらなかなかスマートでカッコイイ人事の表現は出来ないなと痛感しておりますw
そのかわり筆者は、人事の実務を重視しているので理想論や綺麗ごとはさておき人事の現場からリアルな人事情報をお届けしますのでぜひご参照くださいませ。
さて、別回の記事で、
エントリーシートの書き方や適性検査(SPI)のポイントについて書きました。
メモ
新卒選考の面接って何を聞かれるの?
採用面接で合格するには?
採用選考を突破するためのポイントは?
この記事では、新卒採用の面接の疑問について答えて参ります。
就活のプロセス
・企業選び
・書類選考
・適性検査
・面接
企業によって異なりますが、おおむね上記の過程はまずあります。
今回の記事ではいよいよ採用選考の本丸である面接ということになります。
この記事を読むと「新卒採用での面接のポイント、面接選考の合格テクニック」が分かると思います。
新卒採用面接の本音と現実
新卒選考のことを何回かに分けて書いておりまして、エントリーシート、SPIに続き、いよいよ採用選考の最後の段階となる面接です。
面接!と聞くだけで苦手意識な方もいるでしょうか?
逆に適性検査などよりも話す方が得意だぜ!という方もいるでしょうか?
面接について書く前にぼくの経験に少しふれておきます。
ぼくがこれまでに新卒選考の面接対応をさせてもらった人数は、概ね2000名を超えます。
中途採用の面接を入れると倍にはなりますので面接について僭越ながらある程度の傾向と対策については、語ることができるくらいの経験はあると思っています。採用をメインで担当していた期間も5年以上ありますし、現在も採用責任者の立場でガッツリ関わっています。
さて、面接も企業によって、回数ややり方が様々です。
ほとんどの企業では複数回の面接が実施されます。
理由は、複数の目(面接官)で見るためです。
最もスタンダードなパターンは以下のようなものだと思います。
step
1一次面接 採用担当や各職種の担当リーダークラスが面接。 志望動機がしっかりしているかや人柄を見る
step
2二次面接 採用リーダクラスや各職種責任者(管理職)が面接。 自社社員としてミスマッチはないか、職務適正やポテンシャルがあるか見る
step
3三次面接以降 採用責任者や部長クラス以上が面接。 自社組織にマッチするか、成長期待度は高いか、幹部候補として期待できるか等を見る
面接の段階は、上記のようなスタンダードなもの以外にもグループディスカッションや集団面接、プレゼン型の面接などいろいろです。
コロナの影響でさらにビデオ選考やWeb選考なども増えましたが、この辺りはまた別記事にしたいと思います。
いずれにしましても人前で話をすることが苦手な学生は、最も苦労する選考となります。
話し方や使う単語も個性の一部
企業側としては、まず学生の緊張している様子はとても伝わります。
緊張していること自体はわるいことではない訳ですが、その緊張により何を伝えたいのかわからなくなってしまうケースが大変よくあります。
コツとしては、緊張はするものと心得て、その中でもポイントをはずさないことです。ただし、ポイント=フレーズ丸暗記と間違えるのはダメです。
面接している企業側は、丸暗記してきた回答は実はすぐわかります。
「そんなはずない」と思われると思いますが、自分の言葉で話している回答とフレーズを暗記してきた回答はよくわかるものなんです。
ですので、フレーズは暗記せずにとにかく伝えるべきポイントのみ意識をしておいて、そこに向かうための表現や言葉は自分らしくお話しするのがベターです。その話し方や使う言葉や単語、表現が学生の個性を伝えるための一部にもなります。
お勧めしたいポイント
そして意外と基本的なことを忘れてしまっている場合があるので、ぼくがお勧めしておきたいことは以下のポイントをきちんと対応することが好印象ということです。
質問されたら、「はい」とはっきり発言する。「はい、~だからです」のようにまず返事をはっきりしましょう
ダラダラと長く話過ぎず簡潔にまとめましょう
質問にしっかり答えましょう(結局ダラダラ話して、質問への答えがどこだったのかわからない場合がある)
え~、あの、まぁ、などは意識せずに頻発しているケースあり。なるべく避ける
たったこれだけの基本ですが、できていない場合が多い印象でありまして、逆にこれらの事柄をハキハキこなせているだけで間違いなく好印象です。
面接最大のポイント
そして、
ぼくなりに考える面接の最大のポイントを書きます。
とにかく
何がやりたくて、何が出来るのか
これにつきます。
何がやりたいかを考え抜いてください。つまりそれが志望動機です。
それに付随して、何でそれがやりたいんだろう、いつからそう思ったんだろう、何がキッカケだったんだっけ、などを考えることで志望動機が出来上がります。
ここまでは第一段階。
なぜなら、「やりたい」と考える学生はあなたの他にもたくさんいるからです。
次に何が出来るのかを考えます。
これは、「即戦力としてこんなことをできます」とか、「こんな資格を持ってます」とかを意味していません。
企業は学生に即戦力性をそこまで期待していません。なぜならもっと実務を経験した先輩が社内にいっぱいいるからです。
ここでいう「何が出来るのか」は、
私は、こんな考え方をできます。なぜならこういう経験があるからです
私は、こんなに継続性があります。なぜなら今までこうしてきたからです
私は、細かい所に気配りができます。なぜならこんな性格でこんな考え方をするからです
私は、リーダーシップがあります。なぜなら仲間たちとのこういうエピソードがあるからです
私は、こんな専門性があります。こういう勉強をこういう視点で頑張ってきたからです
という形であなたという人がどういう経験や考え方により、どういう個性を持ち、それを何に活かすことができると考えているのかをきちんと理由を添えて回答することを意味しています。
即戦力としての知識の有無を意味しているのではなく、自分の個性は何により育まれ、学業やプライベートを通じてどのようなことに興味を持ち、結果、社会のどういう分野で自分のどういう部分をアウトプットできると考えているのかを話してもらいたいのです。
あとは、その個性がこの企業に向くか向かないか、やれるかやれないかは、企業側が判断させてもらうことになります。
文で読んでみると「あたり前じゃん」と思われたのではないでしょうか。
でも、ここまで表現できる学生の方はかなり少ないです。
今回の面接のポイントは、読むは易し、行うは難しでありますが、ぜひご参考にしていただければと思います。