こんにちは人事の夏沢です!
2022年度新卒採用の就活で優良企業に出会う方法について書いてみたいと思います。
優良企業と言ってもその中身は様々です。
就活は内定が多い方が勝ちでも、大手企業から内定をもらった方が勝ちでもありません。結果としてご自身にとって良い企業に出会い、その企業からしっかりと内定をもらい、就職をすることが目的です。
そんな就活について新卒採用を長年担当してきた企業人事の目線での本音と現実を書いておりますので2022年度新卒採用で就活をするみなさんのお役に立つと思います。
ぜひ本稿を2022年度新卒採用の就活にお役立てください!
2022年度新卒採用は新様式の就活
2022年度新卒採用は、ご存じの通りコロナ禍の影響を受けながらの展開となります。
タイミング的に2021年度新卒採用はコロナが直撃しました。3月1日の就活解禁日の頃に調度コロナの影響が本格化、その後本来であれば各社が会社説明会や就活イベントに本腰を入れるタイミングで緊急事態宣言となりましたら今振り返っても就活生も採用企業側もてんやわんやですよね。
その後は、ご存じの通りコロナは終息することなく2021年度新卒採用の流れを踏襲しながら、いやむしろコロナ禍の就活という新様式がさらに浸透した状態で2022年度新卒採用に突入していくことになります。
オンライン化された就活に向けた作戦が必要
新様式による就活と言っても大まかな流れ自体は変わらないのですが、とにかくオンライン化が進んでいるというのがポイントです。
オンライン化されて便利で良かったねという意味ではなく、情報収集の仕方、オンラインによる選考ならではの留意点など事前に作戦を立てておいた方がいいこともたくさんありますし、オンラインならではの難しさがありますのでやはり2022年度新卒採用における就活はここ数年の中では特別な年度になるのではないかと思います。
2022年度新卒採用で起こり得る採用市場の変化について
2022年度新卒採用ではコロナ禍の影響を受けることから、どうしても不安を感じるような情報が広まりました。
例えば、前年の2021年度新卒採用は結果的に主要企業内定者数が前年比-11.4%だったとか、求人倍率が前年比-0.3倍とか、そして2022年度新卒採用はさらに厳しくなるかもとか、就活生の不安や心配を煽る情報がいくらでも出てきています。一方、筆者的にはそこまで悲観的採用市場にはならないと思うのですが、コロナ禍終息まではまだ時間が掛かりそうですし、前述のように様々な情報による不安感が先行して2022年度新卒の就活では特異な変化がみられるのかなと想像しています。
2022年度新卒採用の就活変化予想
オンライン化により就活生の会社説明会参加社数が増える
オンライン化により就活生の採用選考応募社数が増える
内定率減や求人倍率減の不安感から就活生の会社説明会参加社数が増える
内定率減や求人倍率減の不安感から就活生の採用選考応募社数が増える
つまり、複合的な理由でどっちみち会社説明会への参加社数や採用選考への応募社数を増やすという方向になるのではないかと予想します。
特に不安感により念のためここも受けておこうとか、本命ではないけど例年より厳しい就活になるっぽいから一応こっちも受けようとかそんな心理状態により受験する社数が増える。
また、会社説明会や採用選考がオンライン化されていることにより色々な会場や会社にいくという手間が軽減されていることがこのような流れに輪を掛けそうです。
このような流れになったときに注意しなくてはならないことは、1社あたりの内定倍率が上がるかもしれないということ。
しかし、この流れが思ったよりも顕著である場合、採用する企業側でも次のような動きをすることになります。
企業側で予想される動き
新卒採用市場の不安感から応募者が増える
↓
応募者が増えたことに一旦ぬか喜び
↓
自社が人気になって志望者数が増えたのではなく、就活生の不安感により受験者数が増えたことに気づく
↓
求人倍率が如実に下がらない中で受験者数が増えると一人あたり内定取得数が増える=内定辞退が増えることに気づく
↓
内定辞退増に備えて内定出しの数を増やす
このような流れになってくると内定倍率は上がるどころか下がる可能性があります。
つまり、応募者数は増えるけど内定出しの数もそれなりに増えることが起こり得ます。
具体的な例
応募300 内定3の場合、内定倍率100倍ということです。
【想定ケースの例】
2022年度の想定ケース1 応募400 内定3 内定倍率133倍
2022年度の想定ケース2 応募400 内定5 内定倍率80倍
上記のケース2の様なことになった場合、就活生にとってあながち悪いことではありません。
一方、仮にケース1のように応募者数だけ増えて内定出しの数を企業側が増やさないケースでは、就活生にとってあまりいい方向ではありません。
ただ、企業側でも内定辞退が多くなり、結局目的としていた人数を確保できないなどの理由により二次募集などに繋がっていくケースもあるかもしれません。
いずれにしてもここは不確定な部分なので就活が本格化した際に情報収集をしながら新卒採用市場の需要を見ていくしかありません。
優良企業に出会うための就活スタイル
お勧めしたい就活スタイルは、思い込みにより企業選びをすることを避けるということです。具体的には、次のような思い込みです。
よくある思い込み
テレビでCMを流している様な企業が優良企業なんだという思い込み
みんなが知っている知名度の高い企業が優良企業なんだという思い込み
学校法人、財団法人、社団法人みたいな非営利法人は安定かつ楽そうという思い込み
ベンチャー企業やスタートアップ企業の方が成長できるという思い込み
趣味や興味を仕事にした方が仕事が楽しそうという思い込み
これらが全て思い込みであるという意味ではないのですが、よくある思い込みとしての例示です。就活生のみなさんが現時点では知らない企業の中にも優良企業ってたくさんあります。
何をもって優良なのかは人によって感じ方が異なりますが、少なくとも一般的にいうところのブラック企業でないのは当たり前で、総合的に給料を含む待遇面、休暇日数、残業時間等を含むワークライフバランス、働き方の柔軟さ、人事制度の内容と運用などがきちんと機能しているという要素が揃っている企業が優良なのだと思います。
学生や就活生の皆さんが読むと当たり前のことを書いているように思われるかもしれませんが、おそらく会社員のみなさんは先程挙げた「待遇面、休暇日数、残業、ワークライフバランス、働き方、人事制度」というキーワードの全体が整っている企業のすごさや大切さは身に染みてご理解いただけるのではないかと思います。
つまり、そんな優良企業を探したり、そこから内定をもらうことが出来るような就活スタイルがお勧めなのです。
どんなスタイルか。
優良企業に出会うための就活に大切なこととは
大企業を目指す就活と同時並行で、企業規模や事業規模にこだわり過ぎない企業研究や企業選びもすることをお勧めします。
中小企業や零細企業を含め探しまくる!ということを意味しているのではなく、最大手レベルの企業以外にも大手、準大手など同業種の中にもたくさんの企業があることを認識し、視野を広げた方がいいですよということです。
最大手企業には規模こそ負けても実は財務状況が強固だったり、待遇面が恵まれていたりという大手、準大手企業はたくさんあります。
中小企業まで視野を広げると社数が増える分、選択肢も増えます。
中小企業の場合、財務状況に不安がないかなどの観点もより重要にはなりますが、実は大手企業を遥かに凌ぐ優良企業体質の企業があったりします。
そして、そのような企業に出会うためにも就活の時期を逸しないことが大切です。
内定倍率の高い人気企業にばっかり目をやっていて、内定をもらうことが出来ず、結果がダメだったので続いて準大手の企業に、それでダメなら中小企業にという風に段階を設けると、すでに大手以外の優良企業も採用選考を終えていたということになります。
準大手や中小企業が大企業の後に続いて採用選考するかというと全くそうではありません。
場合によっては、大手企業が6月1日の採用選考解禁日から採用していくのに対し、6月までに内定出しまでしている準大手や中小企業も少なくありません。
ちなみに中小企業であっても優良企業は人気企業です。応募者が多数集まり、採用選考が順調に進み早期にその年度の採用は閉じてしまいます。
長期戦で二次選考や秋採用を行っている企業が全て優良企業ではないと言い切るつもりはないのですが、やはり採用を閉じていない、つまり応募者が集まらなかったり、予定していた内定出しの数にいたっていないということですから、それなりの理由があるということは推して図るべしということだと思います。
つまり、就活の旬の時期から遅れた上に優良企業に出会うことが出来るという確率は極めて低いということは現実として認識しておいた方がよいと思うのです。
まとめ
思い込みを払拭するのはなかなか困難な作業です。
ですので自己分析や業界研究をする過程で「あれ?もしかしたら思い込みだったのかな」という瞬間があればそれを大切にしてもらいたいのです。
世の中には優良企業がたくさんあります。
その代わりブラック企業もたくさんあります。
やっかいなのはブラック企業も自社を良く見せようとあの手この手でアピールしますので、よくよく見抜かないとブラック企業に就職という可能性が誰にでもあるということです。
幸い、本やニュースだけでなくSNSや口コミなどネット情報も活用しやすい環境が整っています。
良く調べて、良く考えて自分なりの優良企業を探してみましょう。
優良というくらいですからそこに気づいた就活生には人気になりますよ。
早い者勝ちではありませんが、就活の場合、その活動のタイミングによっては採用選考を受けたくてもすでに遅かったということは起こり得ますから、ぜひ本稿をご参考に優良企業に出会うための就活スタイルを意識してみて下さい。
他にも2022年度新卒採用の就活に関する記事をいくつか書いております。
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